初心者カメコ、初ストロボを検討する。目元の影を減らすための機材選び

機材レビュー・検討

カメラやレンズについて調べていると、次から次へと欲しい機材が出てくる。

新しいカメラも欲しい。レンズも欲しい。

ただ、最近撮った写真を見返していて、それ以前に気になっていることがある。

「なんだか写真が暗い」

特に気になるのが、被写体の目元に残る影だ。

スタジオ撮影では備え付けのLED照明を使えることもあるけれど、撮影した写真を見ると、顔と体で明るさや色味のバランスが違って見えることがある。

そこで今回は、カメラやレンズではなく、初めて「照明機材」を買うことを考えてみる。

候補はクリップオンストロボと小型LEDライト。

おすすめ機材を探すというより、

今の自分の撮影で何が問題なのか。その問題を解決するためには、どんな機材が必要なのか。

そこから考えていくことにした。

今使っているのはEOS Kiss X7

現在使っているカメラはCanon EOS Kiss X7。

レンズは、

  • EF50mm F1.8 STM
  • EF-S24mm F2.8 STM
  • EF-S55-250mm F4-5.6 STM
  • SIGMA 30mm F1.4

を所有している。

撮影会ではSIGMA 30mm F1.4やEF50mm F1.8 STMを使うことが多く、スタジオや屋外でポートレートを撮影することを主に想定している。

EOS Kiss X7は2013年発売のAPS-C一眼レフで、約1,800万画素のセンサーを搭載している。ストロボについてはE-TTL II自動調光に対応し、通常のストロボ同調速度は最高1/200秒となっている。

発売からかなり時間が経っているカメラなので、新しいボディに比べれば高感度性能などで不利になる部分は当然ある。

ただ、今回気になっている「目元に影ができる」という問題について考えると、カメラ本体だけが原因とは言えなさそうだ。

「暗く写る」と「光が当たっていない」は別の問題かもしれない

最初は、

「Kiss X7が古いから暗く写るのでは?」

「APS-Cだから仕方がないのでは?」

とも考えていた。

もちろん、暗い環境でISO感度を上げたときの画質などはカメラによって変わる。

でも、顔の特定の場所に影ができているなら、そもそも被写体に当たっている光の方向を考えた方が良さそうだ。

例えば上方向からの照明がメインになれば、眉や前髪によって目元が暗くなる。

ここで新しいカメラに変えてISO感度を上げやすくなったとしても、目元に光が当たっていないこと自体は変わらない。

今回解決したいのは、

暗い場所でも撮れるカメラが欲しい

ではなく、

被写体の目元に必要な光を足したい

という問題なのだと思う。

そう考えると、次に検討するべきなのはボディではなく照明機材なのかもしれない。

今回の機材選びで必要そうな条件

予算はできれば2万円。

上限は3万円程度。

撮影会へ持っていくことを考えると、できるだけコンパクトな方がありがたい。

そして、初めて本格的にストロボを使うので、最初から完全マニュアルで光量を決めるより、TTL自動調光が使える方が失敗は少なそうだ。

スペックとこれまでの撮影経験から考えると、優先順位はこんな感じになる。

最優先

目元の影を補えること。

できれば欲しい

TTL自動調光、バウンス撮影、持ち運びやすさ。

妥協できる

最大光量、連続発光性能、ワイヤレス多灯撮影などの上位機能。

この条件で候補を探してみた。

第一候補:GODOX TT350C

最初に気になったのがGODOX TT350C。

Canon用の小型クリップオンストロボで、ガイドナンバーは36。Canon E-TTLに対応し、上下左右へのバウンスや2.4GHzのGODOX Xシステムにも対応している。

本体重量は約200gで、単3形電池2本で動作する。国内正規流通品の新品価格は、調査時点で19,800円だった。

中古では2026年7月に、未使用に近い個体が6,600円で出品されている例も確認できた。中古価格については状態や付属品による差が大きいため、この金額はあくまで掲載例として考えたい。

良さそうなところ

一番大きいのは、Kiss X7とのサイズバランスだと思う。

Kiss X7自体が小型の一眼レフなので、巨大なストロボを載せてしまうと一気に持ちにくくなりそうだ。

TT350Cなら比較的小型なので、初めてストロボを持ち歩く自分でも導入しやすい。

TTLが使えるため、まずはカメラ任せの発光から始められるのも大きい。

室内なら直接被写体へ光を当てるだけではなく、天井や壁へ光を当てる「バウンス撮影」も試せる。

スペックとこれまでの経験から判断すると、今回一番解決したい目元の影にはかなり直接的に効きそうだ。

気になるところ

小型である分、絶対的な光量は大型ストロボより少ない。

広いスタジオや高い天井へのバウンス、屋外の日中シンクロなどでは「もう少し光量が欲しい」と感じる可能性はある。

また、ストロボを買っただけで自然な光になるわけではない。

正面から強く直接当てれば、今度はストロボらしい硬い光になってしまう。

つまり機材を買った後には、発光量や光の向きを覚える必要がある。

中古で買うなら

発光するかだけではなく、

ホットシュー接点、発光部、首振り部分、電池室の液漏れ跡などは確認したい。

ワイヤレス機能を使用する予定なら、国内流通品かどうかも確認しておきたい。

中古ならかなり気になる:GODOX V350C

TT350Cと同じGN36クラスながら、専用リチウムイオンバッテリーを使うのがV350C。

最大約500回のフル発光、約0.1〜1.7秒のリサイクルタイムが公称されている。TT350Cより連続して撮影しやすいのが大きな違いだ。

ただし新品の国内正規流通価格は32,780円で、今回の上限3万円を少し超えてしまう。

一方、中古では2026年4月に、予備バッテリー付きの個体が12,000円で取引された例が確認できた。

この価格帯で状態の良い中古が見つかるなら、かなり魅力的だ。

撮影会では短時間に何枚も撮ることがあるので、チャージを待つ時間が短くなるメリットは大きそうだ。

ただし中古の場合、専用バッテリーの劣化状態が分からない。

TT350Cなら単3形電池を交換すればいいが、V350Cではバッテリーそのものが消耗品になる。

そのため、

新品ならTT350C、中古ならV350Cも有力

という考え方になりそうだ。

光量を優先するならGODOX TT685II-C

もう一つの候補がGODOX TT685II-C。

TT350Cより大きなGN60クラスのストロボで、Canon用はE-TTL IIやハイスピードシンクロ、GODOX Xシステムなどに対応している。現行のGodox公式サイトにもTT685IIシリーズが掲載されている。

中古では2026年7月に15,000円で販売されている個体を確認できた。

さらに調査時点では、正規代理店をうたう国内販売店で新品14,800円という掲載もあった。価格は変動するが、このような場合は「中古だから安い」と決めつけない方がよさそうだ。

TT350Cより光量に余裕があるので、広い場所やバウンスでは安心できそう。

その一方で、Kiss X7に載せて持ち歩くことを考えるとサイズは大きい。

今回の目的は「できるだけ強いストロボを買う」ではない。

初めてのストロボを実際に撮影会へ持ち出して使うことを考えると、多少光量を妥協してでもTT350Cの小ささを選ぶ方が、自分には合っている気がする。

小型LEDならamaran Ace 25x

ストロボ以外では、小型LEDライトも候補にした。

その中で気になったのがamaran Ace 25x。

色温度は2700〜6500Kで調整でき、最大32W。メーカー公称では5600K・Boost Mode時に0.5mで6,320luxの照度を持つ。CRI・TLCIはいずれも95以上。

国内販売店では新品11,880円で掲載されていた。

LEDの最大のメリットは、

撮影する前から光がどう当たっているか見えること。

これは初心者にはかなり分かりやすそうだ。

色温度も変えられるので、スタジオの照明に合わせて調整する使い方もできる。

ただし、今回の目的を考えると少し気になる。

メーカーの明るさの数値も0.5mという近距離で測定されている。

ポートレートでは被写体との距離が1m、2mと離れることもある。

その距離で人物全体を照らしたり、屋外の明るさに対抗したりするなら、コンパクトLEDより瞬間的に大きな光を出せるストロボの方が使いやすそうだ。

スペックとこれまでの経験から判断すると、

小型LEDは「光を確認しながら少し補う機材」、ストロボは「撮影時に必要な光をしっかり足す機材」

という違いで考えると分かりやすい気がする。

今回欲しいのは後者だ。

現時点ではTT350Cが第一候補

ここまで調べて、現時点で一番欲しいのはGODOX TT350Cになった。

最大光量だけで選べばTT685II-C。

連続撮影まで考えればV350C。

光を見ながら撮りたいならamaran Ace 25x。

それぞれメリットはある。

それでもTT350Cを選びたい理由は、

「初めてストロボを使う」という今の自分に必要なものが一通り揃っていて、なおかつ大きすぎないから。

というところにある。

新品でも予算2万円以内。

中古ならさらに安く手に入る可能性がある。

TTLから始めて、慣れてきたらバウンスや発光量の調整を覚える。

さらに撮影を続けていって、「光量が足りない」「オフカメラで使いたい」と感じるようになってから大きなストロボを追加しても遅くない。

ただし、状態の良いV350Cが1万円台前半で見つかるなら話は変わる。

その場合はバッテリーの状態を確認したうえで、V350Cを選ぶ可能性もある。

カメラを買い替える前に、「光」を覚えてみたい

今回調べてみて一番大きかったのは、

写真が暗い=カメラを買い替える

という考え方から少し離れられたことだった。

もちろんKiss X7は古い。

いずれボディを買い替えれば、今より便利になる部分はたくさんあると思う。

でも目元に影があるなら、必要なのは新しいセンサーではなく、まず目元に届く光なのかもしれない。

ならば次は、その光を自分で作ってみたい。

初めてのストロボを買って、実際の撮影会でどこまで変わるのか。

購入したら、次は実際に使ってみた結果も残していこうと思う。


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