2026年8月30日、上野恩賜公園野外ステージでライブ撮影をしました。
前回の記事では、EOS Kiss X7にEF-S55-250mm F4-5.6 IS STMを組み合わせ、日中から夜まで撮影した一日全体を振り返っています。
その中で感じたことのひとつが、55〜250mmまで使える望遠ズームがかなり使いやすかったことです。
ただ、撮影後に写真を見返していると、
「200mmくらいで撮っていた写真が意外と多かった気がする」
という感覚が残りました。
55mmから250mmまで使えるから便利だったのか。
それとも、実際には特定の焦点距離ばかり使っていたのか。
今回はLightroomでExifを確認し、実際にどの焦点距離を使っていたのかを振り返ってみます。
今回確認すること
今回の撮影位置は、上野恩賜公園野外ステージのEブロック5列目、Dブロック寄りの端でした。
「5列目」と聞くとかなり近そうにも思えますが、今回はライブハウスではなく、客席とステージの距離がある野外ステージでの撮影です。
使用した機材は、
- カメラ:Canon EOS Kiss X7
- レンズ:Canon EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
の組み合わせです。
この記事では、まずExifに記録された実焦点距離を使って集計します。
ただし、EOS Kiss X7はAPS-C機なので、実際の画角は35mm判換算で約1.6倍です。
つまり、
- 55mm → 約88mm相当
- 135mm → 約216mm相当
- 200mm → 約320mm相当
- 250mm → 約400mm相当
の画角になります。
今回はこの点を踏まえながら、
- どの焦点距離を多く使ったのか
- 焦点距離によってどんな構図を作りやすかったのか
- 55mm側をどの程度使っていたのか
- 50mm単焦点だけでも対応できそうだったのか
を確認します。
Lightroomで焦点距離ごとの枚数を確認してみた
8月30日の撮影データをLightroomで確認し、主要な焦点距離ごとの枚数を調べました。
確認できた範囲は以下の通りです。
| 実焦点距離 | 35mm判換算の目安 | 撮影枚数 |
|---|---|---|
| 55mm | 約88mm相当 | 29枚 |
| 70mm | 約112mm相当 | 23枚 |
| 84mm | 約134mm相当 | 10枚 |
| 100mm | 約160mm相当 | 167枚 |
| 135mm | 約216mm相当 | 591枚 |
| 191mm | 約306mm相当 | 110枚 |
| 200mm | 約320mm相当 | 592枚 |
| 250mm | 約400mm相当 | 565枚 |
これは全撮影データを1mm刻みで完全に分類したものではなく、Lightroom上で確認した主要な焦点距離の枚数です。
また、84mmの写真は85mm付近を狙ってズームリングを合わせたものです。
191mmの110枚についても、191mmを意図して使っていたわけではありません。
撮影時には200mmに合わせようとしており、実際には少しずれて191mmになっていました。
そのため、以降この記事では191mmの110枚を「200mmを狙って撮った写真」として、200mmの592枚と合わせて「200mm付近・702枚」として扱います。
撮影意図で見ると、
- 135mm:約591枚
- 200mm付近:約702枚
- 250mm:約565枚
となります。

※グラフでは、200mmに合わせようとして191mmで撮影された110枚を「200mm付近」に含めています。また、Lightroomで確認した主要な焦点距離のみを集計しているため、全撮影枚数の完全な内訳ではありません。
一番多かったのは200mm付近だった
撮影後に「200mmくらいをよく使っていた気がする」と感じていましたが、Exifを確認すると、その感覚はだいたい合っていました。
200mmちょうどの592枚に、200mmを狙って191mmになっていた110枚を加えると、約702枚。
今回確認した主要な焦点距離の中では最も多い結果です。
ただし、200mmだけに極端に集中していたわけではありません。
135mmが591枚、250mmが565枚あるので、実際には、
135mm・200mm付近・250mmの3つを中心に使っていた
と考える方が正確です。
55〜250mmまでを満遍なく使っていたというより、この3つを基準にしながら構図を変えていたようです。
135mm・200mm・250mmで構図をどう変えていたか
写真を見返した印象では、それぞれの焦点距離で作りやすかった構図にも違いがありました。
| 実焦点距離 | 35mm判換算 | 横位置で作りやすかった構図 | 縦位置で作りやすかった構図 |
|---|---|---|---|
| 135mm | 約216mm相当 | 膝上より広め | 全身 |
| 200mm付近 | 約320mm相当 | 太ももより上 | 膝上より上 |
| 250mm | 約400mm相当 | ウエストアップ | 太ももより上 |
これは構図ごとの枚数を正確に集計した結果ではありません。
また、ステージ上でメンバーが手前にいるのか、奥にいるのかでも構図は変わります。
あくまで今回の撮影位置から、自分が「この焦点距離だとこのくらいの構図を作りやすかった」と感じた目安です。
135mmは全身まで入れやすかった
135mmでは、メンバー1人を狙いながら比較的広めに撮りやすく感じました。
横位置では膝上より広め、縦位置では全身を入れる写真を多く撮っています。
特に縦位置で使うことが多かった印象があります。
今回の撮影位置では、人物1人を狙いつつ全身まで入れたい場面で使いやすい焦点距離でした。
200mm付近が今回の基準になっていた
最も多く使っていた200mm付近では、縦位置と横位置のどちらもかなり使っています。
横位置では太ももより上。
縦位置では膝上より上くらいの構図を作りやすく感じました。
135mmでは少し広い。
250mmでは少し寄りすぎる。
そんな場面で200mm付近を選ぶことが多かったのだと思います。
今回の撮影では、自分にとって人物1人を狙うときの基準に近い焦点距離だったようです。
250mmではウエストアップまで寄れた
250mmでは、横位置で撮っている写真が多めでした。
横位置ではウエストアップ、縦位置では太ももより上くらいの構図を作りやすかった印象です。
EOS Kiss X7では、250mmは35mm判換算で約400mm相当の画角になります。
それでも565枚撮っているので、望遠端を「いざというときだけ使う」というより、かなり普通に使っていました。
確認した主要焦点距離では55mmはかなり少なかった
今回、意外だった数字のひとつが55mmです。
確認できたのは29枚だけでした。
55mmから250mmまで使えるズームレンズなので、撮影前はもっと広い範囲を行き来しているような感覚がありました。
ところが今回確認した主要な焦点距離では、135mm以上に撮影枚数が大きく偏っています。
今回、自分が主に撮りたかったのは、メンバー1人をある程度大きく写した写真です。
その目的では、55mmまで引いて撮る必要がある場面は少なかったようです。
「ズーム域が広いから便利だった」という感想自体は間違っていません。
ただ、実際のデータを見ると、
広角端から望遠端まで均等に使えたから便利だったのではなく、135mm・200mm・250mmという複数の望遠域をその場で切り替えられたことが便利だった
という方が、今回の撮影には近い気がします。
50mm単焦点だけでは厳しかったと思う
これまでライブ撮影ではEF50mm F1.8 STMも使ってきました。
F1.8という明るさは魅力ですが、今回の撮影に関しては、50mm単焦点だけでは十分な写真を撮るのは難しかったと思います。
実際、55mmで撮った写真自体がかなり少なく、今回確認した主要な焦点距離では135mm以上が中心でした。
今回の撮影位置から、自分が狙っていたようなソロ中心の構図を50mmだけで作るのはかなり厳しかったと思います。
ただし、これは「ライブ撮影に50mmは使えない」という意味ではありません。
会場の大きさ、撮影位置、ステージ上の立ち位置、グループ全体を撮りたいのか、1人を大きく撮りたいのかでも必要な焦点距離は変わります。
今回言えるのは、
上野恩賜公園野外ステージの今回の撮影位置から、自分が撮りたかった構図を作るには50mmでは足りなかった
というところまでです。
開放で撮っていてもF4.5〜F5.6が中心だった
今回は基本的にレンズの開放F値で撮影していました。
Lightroomで絞り値を確認すると、
| 絞り値 | 撮影枚数 |
|---|---|
| F4 | 50枚 |
| F4.5 | 934枚 |
| F5.6 | 1200枚 |
となっていました。
今回確認できた絞り値では、F4よりF4.5やF5.6の写真が圧倒的に多くなっています。
基本的に開放で撮影していたことと、望遠側の焦点距離を多く使っていたことを考えると、今回の焦点距離分布とも矛盾しない結果でした。
望遠側を使うことで開放F値が暗くなる点は、今後ISOやノイズを振り返るときにも確認したいポイントです。
今回は焦点距離をテーマにしているため、ここでは深掘りしません。
撮影時の感覚とExifを比べてみると
今回の検証で、予想どおりだったこともあれば、少し違っていたこともありました。
まず、「200mmくらいをかなり使っていた」という撮影後の感覚はほぼ合っていました。
200mm付近は約702枚あり、今回確認した焦点距離の中では最多でした。
一方で、自分が思っていた以上に135mmと250mmも多く使っています。
135mmが591枚。
250mmが565枚。
撮影中もズームリングの目盛りを見ながら135mm・200mm・250mmなどに合わせていましたが、それぞれを何枚使ったかまでは意識していませんでした。
結果を見ると、200mmを基準にして、必要に応じて135mmまで引いたり、250mmまで寄ったりする撮り方をしていたように見えます。
撮影後の感覚だけでは分からなかった使い方の偏りが、Exifを確認することで数字として見えてきました。
APS-Cで今回多く使ったのは135〜250mm
今回使ったEOS Kiss X7はAPS-C機です。
Exifに記録された実焦点距離で見ると、今回多く使っていたのは、
- 135mm
- 200mm付近
- 250mm
でした。
APS-CのEOS Kiss X7では、それぞれ35mm判換算で、
- 135mm → 約216mm相当
- 200mm → 約320mm相当
- 250mm → 約400mm相当
の画角になります。
今回と同じような条件でAPS-C機を使うなら、135〜250mmあたりが自分にとって使いやすい範囲だった、というのが今回の結果です。
フルサイズなら約200〜400mm相当の画角になる
フルサイズでは、APS-Cのような1.6倍換算はありません。
そのため、今回EOS Kiss X7で使っていた画角に近づけるなら、
- 約216mm
- 約320mm
- 約400mm
付近の焦点距離が必要になります。
つまり今回の結果を画角ベースでフルサイズに置き換えると、
おおよそ200〜400mm相当の範囲を多く使っていた
と考えられます。
もちろん、これは「フルサイズなら200-400mmが必要」という一般論ではありません。
今回の会場、撮影位置、被写体の立ち位置、自分が狙っていた構図を前提にした話です。
ただ、今後フルサイズ機を使うことがあれば、今回APS-Cで使っていた「135mm・200mm・250mm」という数字をそのまま当てはめるのではなく、画角として考え直す必要があることは分かりました。
今回だけでは分からないこと
今回の数字だけで、「ライブ撮影では135mm・200mm・250mmがあればいい」とまでは言えません。
今回の結果には、
- 上野恩賜公園野外ステージという会場
- Eブロック5列目、Dブロック寄りという撮影位置
- ステージ上でのメンバーの立ち位置
- ソロの写真を多く撮りたかったこと
- EOS Kiss X7を使用したこと
など、さまざまな条件が影響しています。
別の位置から撮れば、焦点距離の分布も変わるはずです。
また、今回は横位置と縦位置、それぞれの構図を正確に枚数まで集計したわけではありません。
135mmでは全身、250mmではウエストアップといった話も、今回写真を見返したときに「このくらいの構図が作りやすかった」という体感です。
ここは今後、別の会場や別の撮影位置でもデータを残していけば、もう少し見えてくることがありそうです。
次のライブでは焦点距離も意識して記録してみたい
今回Exifを確認して、自分の中では135mm・200mm・250mmという3つがひとつの基準になりました。
特に200mm付近は、今回の撮影位置から人物1人を狙うときに使いやすい焦点距離だったようです。
次に似た規模の会場でAPS-C機を使って撮影するときは、まず200mm付近を基準にして、
- 全身まで入れたいなら135mm付近
- もっと寄りたいなら250mm付近
という感覚を持っておくと、構図を決めるまでが少し早くなるかもしれません。
ただし、会場や撮影位置が変われば同じようにはいきません。
だからこそ、次回もExifを確認して、今回と焦点距離の分布がどう変わるのかを見てみたいと思います。
今回分かったこと
8月30日の撮影では、55-250mmを満遍なく使っていたわけではありませんでした。
実焦点距離で多かったのは、
- 135mm
- 200mm付近
- 250mm
の3つ。
中でも200mm付近が最も多く、自分が撮影後に感じていた「200mmをよく使っていた」という感覚は、Exifを確認しても概ね合っていました。
EOS Kiss X7はAPS-C機なので、画角として見ると約216〜400mm相当の範囲です。
フルサイズで近い画角を考えるなら、おおよそ200〜400mm前後になります。
一方で、55mmは今回確認した主要焦点距離の中ではかなり少ない結果でした。
今回「55-250mmが使いやすかった」と感じた理由は、単にズーム域が広かったからではなく、
人物の写し方に合わせて135mm・200mm・250mmをその場で切り替えられたこと
だったのだと思います。
撮影した直後の「使いやすかった」という感覚を、Exifまで確認してみることで、なぜ使いやすかったのかが少し具体的になりました。
今後も撮影後の感覚だけで終わらせず、実際にどんな使い方をしていたのかまで振り返ってみたいと思います。
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