「スマホのカメラじゃ、推しの輝きを100%残しきれない……」
「いいんだ、心のアルバムに保存するから……」

そんなもどかしさを感じたことはありませんか? 2026年4月、私は長年悩んだ末に、一台のカメラを手にしました。
最新のミラーレス機でもなければ、超高性能なAI搭載スマホでもありません。選んだのは、あえての「少し懐かしい一眼レフ」。
初心者の私がなぜ、今この選択をしたのか。そこには、自分なりの「推し活」への向き合い方と、新しい趣味を始める上での「等身大の戦略」がありました。
1. アイドルオタクが「カメコ」デビューを決意した理由:スマホカメラの物理的な限界
きっかけは、応援しているグループ「えくすくらめーしょん!」(通称:えくしょん)の撮影会というイベントでした。
これまでは数年前のスマホで撮影していましたが、どうしても超えられない物理的な「壁」にぶつかってしまいます。
- 背景を綺麗にぼかして、推しを主役にするのが難しい
- スタジオやライブ会場の暗い場所だと、画質がザラザラ(ノイズ)になってしまう
- SNSで見かける他のファン(いわゆる「カメコ」)の方の「一眼写真」のクオリティに圧倒される
「せっかくの撮影会、推しの魅力を最高に綺麗に残したい」 「後で見返した時に、その時の熱量まで思い出せるような写真を撮りたい」。
その一心で、私はカメコになる決意をしました。
2. ライブや遠征費を守る!低予算で推し活予算と両立する「中古一眼レフ」の戦略
カメラを始めようと調べると、最新のミラーレス一眼はレンズと合わせて20万円、30万円もする世界。正直、震えました。
アイドルオタクという趣味は、とにかくお金がかかります。遠征費、チケット代、そして推しへのプレゼント……。「機材に全財産を注ぎ込んで、現場に行けなくなったら本末転倒ではないか?」
そこで慎重派な私は、こう考えました。
- 機材は中古を活用して、初期投資を賢く抑える
- 浮いた予算は、現場に行くための活動資金に回す
- まずは使い倒してみて、本当に必要だと思った時にステップアップすればいい
「まずは小さく始めて、自分の適性を試す」。これが、私なりのカメラデビューの正解でした。
3. 撮影会メインの初心者が選んだ最初の相棒:Canon EOS Kiss X7と単焦点レンズ
辿り着いたのが、約13年前に発売されたデジタル一眼レフ Canon EOS Kiss X7 です。
今の私には、最新機種よりも魅力的な強みがありました。
- 圧倒的な軽さ:持って行くのが億劫にならない。これ、現場を駆け回るオタクには一番大事です。
- レンズの選択肢:歴史がある分、安くて質の良い中古レンズが山ほど見つかります。
そして、あえて「レンズキット」ではなく、ボディ単体と「EF50mm F1.8 STM」(安価でそれなりの性能のレンズということで「撒き餌」レンズと呼ばれるそうです)という単焦点レンズを別々に購入しました。
理由はシンプル。私のメイン戦場は「撮影会」になる予定だったからです。ポートレート(人物撮影)で「驚くほどのボケ感」を出すには、キットレンズよりもこの単焦点レンズの方が圧倒的に有利。2万円以下で買えるこのレンズこそ、低予算で最高の結果を出すための私の戦略の核です。

今回、私はこれらをすべてAmazonの中古品や周辺パーツで揃えました。具体的な内訳は以下の通りです。
- カメラボディ(EOS Kiss X7):23,000円
- 単焦点レンズ(EF50mm F1.8 STM):13,000円
- 周辺機器(液晶保護フィルム、レンズ保護フィルター等):2,000円
- 合計:38,000円
最新機種の「10分の1」近い予算で、一眼レフの世界に飛び込むことができました。これなら、推しへのプレゼントを1回我慢するだけで手が届くかもしれません。
4. ここから始まる、初心者カメコとしての挑戦の旅
無事に機材を揃えた私は、期待を胸に実家の愛犬をモデルに「練習」へと繰り出します。
しかし、この時の私はまだ知る由もありませんでした。 「人の視界に近い」と言われる50mmレンズが、実は初心者にとって最大のトラップになることを……。
次回の記事では、意気揚々と公園へ向かった私が、絶望したお話しをしようと思います。

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