【リベンジ】SIGMA 30mm F1.4一本で挑んだ、スタジオセッション撮影会の現在地

撮影実践・検証

仕事終わり、急いで秋葉原のスタジオへ向かう。目指すのは、今最もファインダー越しに捉えたいモデル(アイドル)が待つ場所だ。

前日のライブでは、いつもの機材(EOS Kiss X7 + EF-S55-250mm F4-5.6)で撮影し、ノイズまみれの苦い結果となった。しかし、その経験も「ライブ撮影に適したレンズの仕様」を考える上で確かな材料になった。

そして迎えた今回の本番。前回のセッション撮影会(第3回)では、24mmと50mmのレンズをうまく使い分けられず、悔しい思いをした。そのリベンジを果たすべく、今回は撮影会における私のメインウェポン「SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Art」を手に、絞り開放での撮影に挑む。

1. 今回の作戦:SIGMA 30mm 1本勝負の理由

今回のセッション撮影会に参加したのには理由がある。以前から好きでライブも何度か見ているアイドルの子が、最近積極的に撮影会に参加するようになったからだ。さらに、友人の推しも同じ撮影会に参加するとのこと。その子も非常に可愛らしく、今回は「撮影したいモデルが複数いる」という贅沢な環境だった。

レンズの選択について迷いはなかった。これまでのスタジオや下北沢での個別撮影会を経て、セッション撮影会の最適解は「SIGMA 30mm F1.4」の1本だと確信していたからだ。

念のための保険として、薄型パンケーキレンズ「EF-S24mm F2.8 STM」も鞄に忍ばせたものの、撮影の基本方針としては「この30mmレンズを信じ切る」と決めていた。

2. 広めのブースでの手応えと、狭いブースの攻略

まずは、友人の推しを撮影するために少し広めのブースへ。前回参加した時もこのブースで撮影する機会があったが、当時は「EF50mm F1.8」では物理的に下がれず、全身を収めるのに苦労した記憶がある。

しかし、換算約48mm相当になるSIGMA 30mmであれば話は別だ。適度な距離からファインダーを覗くと、モデルさんの全身がすっきりと収まった。画角に何ら不満はなく、結局このブースの撮影は最後まで30mmの1本で完結させることができた。

友人の推しメン

その後、お目当ての子の撮影が始まる。 こちらは少し狭めのブースだったが、ここでも30mmの機動力が光った。直立した状態で全身を収めるのはさすがに厳しかったが、膝から上の構図や、ソファに寝転んでもらっての全身撮影などは問題なくカメラに収めることができた。 「この距離感なら、自分の意図通りの構図で戦える」。今回の撮影に関して、レンズの選択は完全に正解だったと言える。

3. 持ち歩いた「保険」が教えてくれたこと

基本は30mm 1本で通したものの、鞄の底にはEF-S24mm F2.8を入れていた。結果的にこのレンズに付け替えることはなく、杞憂に終わった。

だが、撮影を振り返る中で「もしもう一台カメラボディがあれば、24mmという選択肢もアリだったな」と感じる瞬間もあった。 全身を画面いっぱいに収めようとするとモデルさんが大きく写り込むため、スタジオの背景やセットの雰囲気をもう少し写真に含めたい場面では、30mmではわずかに窮屈さを覚えたからだ。もう少し広い画角があれば、表現の幅はさらに広がったかもしれない。

もっとも、今回は「モデルさんを主役として際立たせること」を最優先し、絞りを開放(F1.4)にして背景を極力トロトロにぼかす狙いがあった。その目的において、30mmの描写力に不満は一切なかった。

4. 帰りの電車で気づいた「新たな課題」

撮影を終えてスタジオを後にし、帰りの電車の中で撮影データを軽く確認してみた。

F1.4という圧倒的な明るさは、やはり心強い。しかし、バストアップで撮影したカットを拡大して見てみると、一つの現実突きつけられた。 顔にはしっかりとピントが合っているものの、手前の胸の部分(今回の衣装であるビキニの水着で、最も質感や見せ所にしたかった部分)のピントが外れ、ボケてしまっている写真がいくつかあったのだ。

「F1.4のボケ味は素晴らしいが、被写体の奥行きやポーズに合わせて、絞り値(F値)を寄りや引きで柔軟に変えていく必要がある」

技術的にはまだまだ磨くべき点が山積みだと痛感した瞬間だった。それでも、今回はモデルさんと「こういうポーズで撮ってみよう」とコミュニケーションをとりながらシャッターを切ることができた。技術だけでなく、現場での立ち回りという点でも確実に成長の手応えを感じている。

今回の経験と新たな課題を胸に、私のカメコとしての挑戦は、次の現場へと続いていく。


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