レンズはどう使い分ける?5本を使って分かった「何をどう撮るか」から選ぶ考え方

EF-S18-55mmを装着したCanon EOS Kiss X7とSIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Art 機材レビュー・検討

カメラを始めてから、少しずつレンズが増えてきました。

現在、Canon EOS Kiss X7で使っているのは次の5本です。

  • Canon EF50mm F1.8 STM
  • Canon EF-S24mm F2.8 STM
  • Canon EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
  • SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Art
  • Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM

単焦点レンズは、もともと撮影会などで人物を撮ることを考えて選んだものが中心です。

55-250mmは、50mmでライブ撮影をして「もっと長い焦点距離が欲しい」と感じたことから購入しました。18-55mmは、逆に普段使いや近い距離でも使いやすいズームレンズが欲しくなって、最近購入した一本です。

ただ、実際にいろいろな場所で撮影していると、購入したときに考えていた用途だけで使うわけではありませんでした。

撮影会で使うつもりだった24mmをフォトウォークへ持ち出したり、最初は「近すぎたかもしれない」と思った50mmを改めて使いたくなったり。

今は「この撮影ジャンルならこのレンズ」と決めるより、

今日は何を撮るのか。
今日はどういう撮り方をしたいのか。

そこから持っていくレンズを考えるようになっています。

今回は、今持っている5本を実際にどのように使い分けているのか、これまでの撮影を振り返りながら整理してみます。


50mm|最初は「近すぎた」と思った一本を、もう一度使ってみたい

EF50mm F1.8 STMは、EOS Kiss X7を買ったあと、最初に購入したレンズです。

当時は焦点距離による画角の違いもよく分かっておらず、「最初の一本なら50mmだろう」くらいの感覚で選びました。

ところが、実際にEOS Kiss X7へ付けて使ってみると、思っていた以上に近く感じました。

撮影会でも使えないわけではありませんが、撮影できる距離によっては腰上やバストアップ中心になりやすく、「もしかして最初のレンズ選びに失敗したかも」と感じたのを覚えています。

その後、ライブハウスでも50mmを使いました。

前方から人物を大きく撮るには使いやすく、F1.8まで開けられる明るさも便利でした。一方、後方へ移動すると、今度は50mmでは焦点距離が足りませんでした。

同じ50mmでも、撮影位置が変わるだけで使いやすさが大きく変わります。

→ 【ライブ撮影実践】50mm単焦点は前方でどこまで使える?下北沢MOSAiCで見えた画角の限界

最初は扱いづらいと思っていた50mmですが、その後に焦点距離を変えながら撮影実験をしたことで、少し見方が変わりました。

24mm・30mm・50mmを同じ位置から撮り比べてみると、50mmは周囲の写る範囲を狭くしながら、狙った被写体を画面の中で大きく見せやすいことが分かりました。

→ 焦点距離を変えると写真はどう変わる?24mm・30mm・50mmで撮り比べてみた

フォトウォークでも、公園の花や道路沿いのオブジェなど、「これを撮りたい」と決めたものをピンポイントで狙うときには50mmを選びやすいです。

EF50mmで撮影した公園のピンク色の花
50mmで公園の花を撮影。フォトウォークでは、狙いたいものを決めて撮るときにも使っています。

一方、屋外の個人撮影会では、まだ50mmをメインレンズとして使ったことがありません。

以前の屋外撮影では30mmを中心に使いましたが、焦点距離や撮影距離を試してきた今なら、50mmを使ったときに以前とは違う撮り方ができるかもしれません。

次に屋外で個人撮影をする機会があれば、今度は50mmを最初に試してみたいと思っています。


24mm|「50mmより広く撮りたい」から、いろいろ試す実験道具へ

EF-S24mm F2.8 STMは、50mmを使って「もっと広く撮りたい」と感じたことから購入しました。

当時は焦点距離について詳しく理解していたわけではなく、「50mmより数字が小さければ広く撮れる」というところから選んだレンズです。

薄いパンケーキレンズを一度使ってみたかった、という興味もありました。

撮影会でも使えるレンズですが、現在はそれ以外の場面でもかなり持ち出しています。

特に使うことが増えたのがフォトウォークです。

街並みや道路など広い範囲を入れながら撮りたいときには、24mmを持って歩くことがあります。

秋葉原をフォトウォークしたときも、24mm一本で街を歩きました。

→ カメラを持って秋葉原を歩く。撮って出しで振り返る初心者フォトウォーク

さらに最近は、被写体だけではなく手前から奥まで見せるような、パンフォーカスっぽい撮り方を試すときにも24mmを使っています。

EF-S24mmで撮影した木立の中を奥へ続く道路
24mmで道路と木立を撮影。手前から奥まで空間を見せるような撮り方も試しています。

自分の中では、24mmは単に「広く撮れるレンズ」ではなく、いろいろな撮り方を試すための実験道具のような存在になってきました。

そして、フォトウォークで試した撮り方を、今度は撮影会でも使ってみたいと思っています。

もともとは撮影会を考えて購入したレンズですが、フォトウォークで使い方を試し、そこで覚えた撮り方をまた人物撮影へ持ち帰る。

購入したときには考えていなかった使い方が、少しずつ増えているレンズです。


30mm|「きれいに撮りたい」ときに選びたくなる

SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Artは、撮影会で使うことを目的に購入しました。

今持っているレンズの中では開放F値がF1.4と最も小さく、重量もあり、中古で購入したときの価格も3万円ほどと、自分が持っているレンズの中では高価な部類です。

レンズの「品質」を価格や重さだけで決められるわけではありませんが、自分の中では、今持っている中で一番しっかり撮りたいときに使うレンズという位置づけになっています。

そのため、

「今日はきれいな写真を撮りたい」

と思ったときに、まず持っていきたくなる一本です。

30mmという焦点距離も、今の自分には使いやすく感じています。

撮影会では50mmより広い範囲を写せるので、比較的近い距離でも構図を作りやすく、全身から少し寄った構図まで対応しやすいです。

スタジオ撮影では、現在もっともメインとして使っているレンズです。

一方で、撮影会専用というわけでもありません。

フォトウォークへ持ち出すこともありますし、「今日はこのレンズでしっかり撮ってみよう」と思ったときにも選びます。

今のところ、30mmを使っていて「この場面では明確に困る」と感じたことはあまりありません。

自分の中では、撮影ジャンルよりも「今日はきれいに撮りたい」こと自体が、このレンズを選ぶ理由になっています。


55-250mm|ライブや距離のあるイベントでは安心して持ち出せる

EF-S55-250mm F4-5.6 IS STMは、50mmでライブ撮影をしたあとに購入したレンズです。

50mmを使ったライブでは、前方からは使いやすかったものの、後方へ移動すると焦点距離が足りませんでした。

そこで、もっと長い焦点距離を使えて、その場で画角を変えられるズームレンズが欲しくなりました。

現在も、その購入目的どおりライブ撮影でよく使っています。

自分が撮影してきた環境では、「とりあえずこれを持っていけば、明るさで困ることはあっても画角では困りにくい」という安心感があります。

特に、ステージまで距離がある会場では便利です。

上野恩賜公園野外ステージで撮影したときには、55mm側で複数人を入れた構図を作り、望遠側では一人を大きく写す、といった使い分けができました。

実際にどの焦点距離を使っていたのかは、別の記事で撮影データを集計しています。

→ ライブ撮影に何mm必要?上野恩賜公園野外ステージで使った焦点距離を集計してみた

また、屋外の大規模な撮影イベントでも55-250mmを使っています。

撮影位置から被写体まで距離がある状況では、手持ちのほかのレンズでは人物が小さくなりすぎることがあります。そうした場面では、55-250mmが実質的に必要になることもあります。

もちろん、どんな撮影環境でも使いやすいわけではありません。

ステージとの距離が近く、前方から撮る必要があるライブ会場では、55mmでも画角が狭く、使いづらいと感じたことがありました。また、F4-5.6なので、暗い会場では明るさに困ることもあります。

それでも、今持っているレンズの中では、イベント撮影で距離に対応するための非常に使いやすい一本です。

ライブ撮影では将来的に別のメインレンズも考えていますが、広い会場や距離のある場所では、現在も55-250mmが重要な選択肢になっています。

これまではイベントで使うことがほとんどでしたが、望遠を使ったフォトウォークも面白そうなので、今後試してみたい撮り方の一つです。


18-55mm|まだ分からない。でも日常では一番使うかもしれない

EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMは、5本の中では一番最近購入したレンズです。

55-250mmを使っているうちに、ズームでその場に合わせて画角を変えられる便利さを感じるようになりました。

そこで今度は、もっと近い距離や普段の撮影でも使いやすい標準ズームが欲しくなり、18-55mmを選びました。

高価で重い明るいズームレンズより、まずは軽くて幅広く使えることを優先しています。

購入したときに考えていたのは、

「とりあえずカメラを持ち出すなら、これを付けておこう」

という使い方です。

先日の高幡不動でのフォトウォークでは実際に使いましたが、「こういう撮影なら18-55mm」と言えるほど使い込めていないのが現状です。

EF-S18-55mmで撮影した高幡不動の白い花
高幡不動でのフォトウォーク中に18-55mmで撮影。まだ用途を模索しながら、普段の持ち歩きで使っています。

この写真はズームリングを24mmの位置に合わせて撮影しています。

24mm単焦点も持っていますが、同じ24mmで撮るとしても、レンズを持ち出した理由は違います。

24mm単焦点を選ぶときは「広く撮りたい」「この焦点距離で撮り方を試したい」と考えることがあります。

一方、18-55mmは、出かける時点では何を撮るか細かく決めず、その場で気になったものに合わせて画角を変えられることを期待して持ち出しています。

今後は撮影会で使うこともあるかもしれませんし、24mmで試しているパンフォーカスっぽい撮り方にも使えるかもしれません。

まだ役割が一番はっきりしていないレンズですが、そのぶん、これから一番使用頻度が高くなる可能性もあると思っています。


同じ撮影ジャンルでも、使いたいレンズは変わる

5本を振り返ってみると、「撮影会ならこの一本」「フォトウォークならこの一本」と単純には分けられません。

たとえばフォトウォークでも、街や道路を広く見せたいなら24mmを持っていきます。

花やオブジェなど、狙うものを決めて撮りたいなら50mmを選ぶことがあります。

特に目的を決めず、歩きながらいろいろ撮りたいなら18-55mmも候補になります。

撮影会でも同じです。

比較的近い距離から柔軟に構図を作りたいなら30mmを使いやすいと感じていますが、次の屋外個人撮影では50mmも試してみたい。

広い場所で被写体まで距離があるなら、55-250mmが必要になることもあります。

つまり、自分の場合は撮影ジャンルだけではレンズが決まりません。

何を撮るのか。
どのくらいの距離から撮るのか。
自分が前後へ動けるのか。
どのくらいの範囲を写真に入れたいのか。
明るさをどこまで必要とするのか。
どんな撮り方を試したいのか。

こうした条件を考えていくと、その日に持っていきたいレンズが少しずつ決まってきます。


今なら、こんな日にこの5本を選ぶ

今の自分の使い分けを整理すると、こんな感じです。

レンズ今、選びやすい場面
EF50mm F1.8 STM狙う被写体を決めて撮りたい日。次の屋外個人撮影でも試したい
EF-S24mm F2.8 STM広い範囲を入れたい日。フォトウォークで撮り方を試したい日
SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Art撮影会や、「今日はきれいな写真を撮りたい」と思う日
EF-S55-250mm F4-5.6 IS STMライブや屋外イベントなど、被写体まで距離がある日
EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM何を撮るか決め切らず、とりあえずカメラを持ち出したい日

これは「このレンズはこの用途専用」という表ではありません。

今の自分が、カメラを持って出かける前にどんなことを考えているかを整理したものです。

これから撮影を重ねれば、また使い方は変わっていくと思います。


まとめ|「今日は何をどう撮るか」でレンズを選ぶようになった

レンズが増え始めたころは、50mmなら人物、24mmなら広く撮る、望遠ズームなら遠くを撮る、といった焦点距離ごとの特徴を中心に考えていました。

もちろん、それもレンズを選ぶための大事な要素です。

ただ、実際に撮影会、ライブ、フォトウォークなどで使っていると、同じレンズでも撮影する場所や距離によって使いやすさは変わりました。

逆に、同じ撮影ジャンルでも、その日に何を撮りたいかによって使いたいレンズは変わります。

今の自分にとって大切なのは、

「今日はこれを撮る」
「今日はこういう撮り方をする」
だから、このレンズを持っていこう。

と考えることです。

まだ5本すべての使い方が固まったわけではありません。

特に18-55mmは買ったばかりですし、50mmもこれから改めて試してみたいレンズです。

だからこそ、今の時点で「このレンズはこの用途」と決め切る必要もないと思っています。

撮影して、使いづらいところがあれば別のレンズを試す。

実験して新しい撮り方が分かったら、今までとは違う場所へ持っていく。

そうやって、撮りたいものや撮り方からレンズを選べるようになることが、今の自分にとってのレンズの使い分けです。


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