ついに「本命」登場。下北沢の最前線で見えた光と、背後から感じた限界

撮影実践・検証

前回のストリートライブで「ライブ撮影にはズームレンズの導入が必要だ」と痛感した私ですが、今回はあえて、手元にある50mmの単焦点レンズ一本で挑戦することにしました。

ついにやってきた、本命の推し、椎名もあさんが所属するグループ「えくすくらめーしょん!」(えくしょん)のライブです。

会場は下北沢MOSAiC。

「今の装備で、どこまで彼女の輝きを写し取れるのか」。期待と緊張を胸に、私はカメラを構えました。

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1. 2列目の手応え:50mmで見えた理想と現実

幸運にも、前方2列目という絶好のポジションを確保することができました。

換算80mm相当になる50mmレンズ。これまでの撮影会や散歩では「近すぎる」と苦戦してきましたが、この距離なら話は別です。

  • 画角の感触: さすがに頭の先からつま先までの「全身」を収めるのは難しかったのですが、表情をダイレクトに捉える「バストアップ」や「腰上の構図」については、概ね良い画角で撮ることができました。
  • 描写の満足度: F1.8という明るさを活かし、スポットライトを浴びるもあさんの姿を鮮明に切り取れた瞬間は、単焦点ならではの手応えを感じました。

「この距離なら戦える」。そう確信した前半戦でした。

この時に50mm単焦点レンズで撮影した、椎名もあさん他各メンバーの姿がこちらです


2. 「欲」が招いた大失敗。ホワイトバランスの罠

前半は露出もホワイトバランスも「オート」で撮影しており、特に問題らしい問題は起きず、安定した結果を得られていました。

しかし後半、現場の空気に慣れてきたところで、私の探究心……もとい、余計な「欲」が出てしまいました。

「自分の設定で、もっと理想の色味を表現したい」

そう思ってホワイトバランスをマニュアルで設定してみたのですが、これが大失敗でした。モニターに映し出されたのは、画面全体が不自然な黄色や緑に支配された世界。設定を修正しようともがくうちにライブは進み、最高の瞬間が次々と通り過ぎていきました。

Lightroomでそれなりに頑張ってみた結果。でもまだ全体的に黄色い。

「初心者は、カメラの演算能力を信じるべきだった……」。技術不足を痛感した苦い経験です。

【今回の撮影設定備忘録】

項目設定値備考
シャッタースピード1/250 〜 1/800
F値1.8 〜 5.6
ISO感度AUTOほぼ全編で上限の6400に張り付き
ホワイトバランス前半:オート / 後半:マニュアルマニュアル設定で大失敗

3. 後方から覗いた「現実」と、ズームレンズへの決意

「えくしょん」の出番が終わり、私はフロアの後方に移動して、別グループのライブを眺めていました。

ふと、「ここから50mmで覗いたらどう映るんだろう」と思い、カメラを構えてみました。

結果は、惨敗でした。

  • 画角の限界: 被写体があまりにも小さくしか映りません。
  • AFの迷走: 暗所かつ望遠気味な撮影において、Kiss X7のピントが全く合わず、シャッターを切ることすらままなりませんでした。

「次に控えているホール会場でのライブは、ズームレンズがないと対応できない」。この瞬間、私の迷いは消えました。


おわりに:次なる戦いへの「要件定義」

今回のデビュー戦は、自分の考えた通りにできた部分と、全くできていなかった部分が浮き彫りになった、非常に学びの多い一日となりました。

満足いった部分もありますが、設定ミスや機材の限界による「大失敗」を経験したことで、次回以降の改善の余地をはっきりと認識できました。

ズームレンズの購入を決意した決め手は、以下の2点です。

  1. スケジュール:参加予定の撮影会までまだ期間があり、単焦点レンズの優先度を下げられること。
  2. 予算配分:予算を絞れば、先にズームレンズを買ってしまっても活動に問題ないと判断したこと。

次回、「第8回:ズームレンズ検討編。予算5万円、消去法で辿り着いたあの一本」

私のカメコ生活は、ここから「装備の厚み」を増していくことになります。


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