前回と今回のキンマーを比べて分かった、人物撮影で変わったこと

雨対策の透明なビニールをかぶせて撮影に使用したCanon EOS Kiss X7 撮影実践・検証

9月29日に参加した近代麻雀水着祭では、これまでブログで試してきたF値や焦点距離、背景との距離について考えながら撮影してみました。

撮影前には撮り方を考え、撮影後には実際のデータや写真を確認。前回の記事では、撮影実験で考えてきたことを実際の人物撮影へ持ち込めたのかを振り返りました。

→ F5.6とF8を人物撮影で試したら、気になったのは焦点距離だった

では、前回のキンマーと比べると、自分の撮り方は何か変わったのでしょうか。

実際の写真を見比べてみると、単純に「前回よりうまく撮れるようになった」とは言えませんでした。

前回にも気に入っている写真はありますし、今回も背景に別の人物が入ってしまった写真があります。

それでも、一つ大きく変わったと思うことがあります。

人物だけでなく、その後ろに何があるのかを見るようになったことです。

前回も、構図を考えずに撮っていたわけではない

前回のキンマーを振り返った記事を改めて読み返してみると、当時も何も考えずにシャッターを切っていたわけではありません。

→ 前回キンマーの撮影を振り返った記事

人物をどこまで画面に入れるのかを考え、その構図になるようにズームする。

実際の写真を見ても、人物を大きく捉えながら顔の向いている側に空間を作った写真や、伸ばした脚まで含めてポーズを収めた写真がありました。

今回になって初めて、構図を考えて撮れるようになったわけではありません。

一方で、前回の撮影では、焦点距離によって背景がどう変わるのか、人物と背景がどれくらい離れているのか、背景に何が入っているのかまでは、十分に意識できていませんでした。

前回の写真を見返すと、「このオブジェクトをもう少し見せたかった」「背景の滝をもっと生かせたかもしれない」と感じる写真もあります。

人物をどう撮るかは考えていた。

ただ、人物と背景をどう組み合わせるかまでは、まだ十分に意識できていなかった。

今振り返ると、前回はそんな状態だったように思います。

前回から今回まで、背景の見え方をいろいろ試してきた

前回のキンマー以降、F値・焦点距離・背景との距離を変えながら、背景の見え方を何度か試してきました。

そこで少しずつ分かってきたのは、人物と背景の見え方はF値だけでは決まらないということでした。

焦点距離や背景までの距離も関わりますし、そもそも背景に何があるのかでも写真の印象は変わります。

→ 背景距離とボケの比較実験

→ 焦点距離による背景ボケ・屋外実践編

こうした実験をしたからといって、今回のキンマーで急に背景をきれいに整理できるようになったわけではありません。

ただ、人物だけではなく、その後ろに何があるのかを見る意識は前回より増えました。

背景との配置まで狙って撮れた場面があった

今回撮った写真の中に、木のオブジェクトの前で撮影したものがあります。

この場面では、人物を画面の右側、木のオブジェクトを左側に置くことを考えて撮っていました。

前回の写真にも、同じ木のオブジェクトが写っているものがあります。

その写真では人物とオブジェクトが重なり、オブジェクトの形の一部が隠れていました。

今回の写真では、人物とオブジェクトを左右に分けています。

ここは、前回と今回の写真を比べていて、自分の中で一番分かりやすく違いを感じたところでした。

前回の写真を見返したときには、

「このオブジェクトをもっと見せてもよかったかもしれない」

と思っていました。

今回は、撮影している段階から人物とオブジェクトをどう配置するかを考えた場面がありました。

ただし、前回の反省を覚えていて今回この構図にした、というわけではありません。

それでも写真を並べてみると、

ポーズや構図だけでなく、背景にあるものを人物とどう配置するかまで考えて撮れた場面があった。

という違いが見えてきました。

今回の撮影で変わったことを一つ挙げるなら、ここなのだと思います。

焦点距離の中心には、前回と今回で共通点もあった

前回と今回の撮影データを見ると、どちらも55〜134mmが撮影の中心だったことは共通しています。

前回は55〜134mmで撮った写真が全体の約90.4%。今回は同じ範囲が79.6%でした。

どちらもEF-S55-250mm F4-5.6 IS STMを使って撮影しています。

前回から、構図に合わせてズームすることはしていました。

今回変わったと感じるのは、焦点距離の数字そのものよりも、その焦点距離を選ぶときに見るものが増えたことです。

人物をどこまで画面に入れるのか。

そこに、背景との距離や、背景に何を残したいのかという判断も加わりました。

今回の撮影を詳しく確認した記事では、F5.6とF8の違い以上に、焦点距離や背景との位置関係が気になったことも書いています。

→ F5.6とF8を人物撮影で試したら、気になったのは焦点距離だった

使っている焦点距離の中心には共通点があっても、撮影するときに考えていることは少し変わっていました。

背景を見るようになっても、まだ全部は見切れない

もちろん、今回の写真すべてで背景を整理できていたわけではありません。

背景に別の人物が入っている写真もあります。

特に惜しいと感じたのが、モデルさんの頭のすぐ後ろに別のモデルさんが重なっていた写真です。

表情はかなり気に入っています。

だからこそ、頭の後ろに別の人物が重なっていることが余計に気になりました。

前回の写真にも、背景に人物や脚が入っているものがあります。人物の写り込み自体は、前回から今回まで残っている課題です。

今回の会場では、プールを囲むように撮影エリアが配置されていたり、対岸が通路になっていたりしたので、人を完全に入れずに撮ることが難しい場面もありました。

そのため、背景に人が入った写真をすべて失敗だとは考えていません。

ただ、写真を見返して気になったのは、人物の頭の周りに何があるのかでした。

背景がぼけていても、頭のすぐ後ろに別の人物がいれば気になることがあります。

「背景を見る」という意識は増えました。

でも、それを毎回きちんと写真に反映できているわけではありません。

この違いも、今回写真を比較してみて分かったことでした。

雨の日だからこそ起きたこともあった

今回の撮影を前回と単純に比較できない理由もあります。

当日はかなり強い雨でした。

傘が人物の頭にかかってしまった写真や、顔の前に雨粒が写り込んでしまった写真も多くありました。

雨で暗く、ISO感度が高くなった写真も多くありました。写真を見返すと、ざらつきが残っているものが多かったことは少し心残りです。

それでも今回は、シャッタースピードをある程度維持することを優先しました。

前回とは撮影条件そのものが違うため、こうした雨による写りまで、前回から撮り方が変わった結果として比較することはできません。

次は、かわいい顔をした瞬間を撮りたい

前回の振り返りでは、構図は考えた通りに撮れたものの、シャッターを切るタイミングが悪く、表情がいまひとつだった写真もありました。

今回の写真を見ると、笑顔をきれいに捉えられたものもあります。

前回にも良い表情の写真はあるので、「今回になって良い表情を撮れるようになった」ということではありません。

今回、自分で少し変わったと感じたのは、シャッターを切ることへの余裕です。

前回より連写しやすく感じ、シャッターを切ること自体には少し余裕がありました。

一方で、雨で視界が悪かったこともあり、

「ここ!」

と思った瞬間を狙ってシャッターを切るところまではできませんでした。

撮影中は、まだ表情まで十分に意識が向いていないと思います。

良い笑顔を撮れた写真はあります。

でも、良い表情になった瞬間を自分で見て、その瞬間を狙って撮ったのかというと、まだそこまではできていません。

前回から今回で、見るものが一つ増えた

前回も、ポーズや構図を考えて撮っていました。

今回はそこに、背景を見るという意識が加わりました。

そして、人物と背景との配置まで考え、それを実際の写真にできた場面もありました。

だからといって、背景を毎回きれいに整理できるようになったわけではありません。

今回も人物の写り込みはありますし、頭の後ろまで見切れていなかった写真もあります。

それでも、撮影するときに見るものが一つ増えた。

今回、前回の写真と見比べてみて感じた一番大きな変化は、そこでした。

前回から考えていた構図に、今回は背景を見るという意識が加わりました。

そして次にもっと見たいのは、目の前にいる人の表情です。

背景を完璧に整えることよりも、今は、

「かわいい」と思った顔をした瞬間にシャッターを切りたい。

今回の撮影には全体として満足しています。

次に人物を撮るときには、設定や背景だけでなく、目の前にいる人をもう少ししっかり見ながら撮ってみたいと思います。


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