9月29日のキンマーでは、ここ最近の撮影実験で考えてきたことを、実際の人物撮影でも試してみたいと思っています。
以前は「背景をぼかしたいなら、できるだけ絞りを開く」と考えることが多かったのですが、最近はF値だけでなく、焦点距離や背景との距離、背景をどこまで見せたいかも含めて考えるようになってきました。
ただ、今回一番改善したいのは設定ではありません。
一番改善したいのは、表情とシャッタータイミング
前回のキンマーを振り返ったときに、一番気になったのは表情とシャッタータイミングでした。
構図としては考えていた通りに撮れていても、シャッターを切った瞬間の表情まで含めると、「可愛く撮れた」と思える写真をしっかり残せたとは言えない場面がありました。
自分がこの活動で一番やりたいのは、やはり「推しを可愛く撮ること」です。
そのため今回は、F値や焦点距離の比較より先に、
- 目線が来た瞬間
- 表情が変わる瞬間
- ポーズが決まった瞬間
をしっかり見てシャッターを切ることを優先します。
撮影実験で学んだことは、その最低限の撮影ができたうえで使うものです。設定変更に気を取られて良い表情を逃してしまったら、本末転倒だと思っています。
前回の撮影で何を改善したいと考えたのかは、こちらの記事で整理しています。
今回使う機材と基本設定
今回のメイン機材は、以下の組み合わせを予定しています。
- カメラ:Canon EOS Kiss X7
- レンズ:Canon EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
記録形式はRAW、手ブレ補正はONで使う予定です。
まずは次の設定から撮影を始めます。
- 撮影モード:M
- 絞り:F5.6
- シャッタースピード:1/500秒
- ISO:オート
- WB:オート
- AF:AIサーボAF
- AFポイント:中央1点
- 測光:評価測光
晴天でISOがかなり低く抑えられそうなら、シャッタースピードを1/640秒〜1/1000秒まで上げる予定です。
逆に曇天や日陰でも、基本的には1/500秒を下限として、被写体ブレを防ぐことを優先します。
これは今回の自分にとってのスタート地点であって、この設定が正解という意味ではありません。実際の光や撮影距離、構図に合わせて調整していくつもりです。
まずF5.6から始める
今回、F5.6を基本にする理由は二つです。
一つは、EF-S55-250mm F4-5.6 IS STMでは、ズーム全域でF5.6を使えるため、焦点距離を変えても設定上のF値を固定しやすいことです。
人物を追いながらズームを使い、さらに表情まで見る中で、毎回F値まで頻繁に変えるのは、今の自分には少し忙しすぎると思っています。
もう一つは、前回の撮影でF5.6でも十分に背景がぼけていた写真があったことです。
以前は背景をぼかしたいなら開放で撮らなければいけないと思っていましたが、実際にはF5.6でも、焦点距離や背景までの距離によって人物を見せやすい程度に背景がぼけていました。
なので今回は、
まずF5.6で撮る。必要があればそこから変える。
という順番で試してみます。
背景までの距離だけでもボケ方が変わることは、以前の撮影実験でも確認しています。
F8は、焦点距離によって使い方を変えてみる
今回、F5.6の次に試したいのがF8です。
ただし、「人物を撮るならF8まで絞った方がいい」と考えているわけではありません。
今回は、同じF8でも焦点距離によって狙いを変えてみるつもりです。
55mm付近では、背景をどこまで残せるか試す
前回の撮影記録を見返すと、55mmで撮っている写真がかなり多く、全身を収めた構図が中心でした。
また、前回55mm・F9.5で撮った写真では、背景がかなりはっきり残っていました。背景まで完全にピントが合っていたわけではありませんが、感覚としては少しパンフォーカスっぽく見える写真もありました。
これは前回確認できたことです。
今回はF9.5ではなくF8で、背景がどの程度残るのかを試してみたいと思っています。
全身を入れながら、建物や植物など撮影場所の雰囲気もある程度見せたい場面では、55mm付近のF8を候補にします。
完全なパンフォーカスを目指しているわけではありませんが、「背景を消すのではなく、見せる」という考え方は人物撮影にも持ち込んでみたいです。
100mm以上では、F8でも背景ボケを残せるか試す
一方、前回100mm付近で撮った写真には、ある程度絞っていても背景が十分にぼけているものがありました。
これも前回の写真から確認できたことです。
そこで今回は、100mm以上の焦点距離でF8を使ったときにも、背景ボケをどの程度残せるかを試してみます。
もちろん、焦点距離だけで決まるわけではありません。背景までの距離や撮影位置、人物の大きさをどの程度そろえるかによって、背景の見え方は変わります。
そのうえで今回は、
- 55mm付近のF8では、背景をどこまで残せるか
- 100mm以上のF8では、背景ボケをどこまで維持できるか
という違いを見たいと思っています。
焦点距離を変えると、単純に人物の大きさが変わるだけでなく、撮影位置や背景の見え方も変わります。
55mm・100mm・200mmで撮り比べた屋外実験では、その違いがかなり分かりやすく出ました。
撮影場所の背景を見て、ぼかすか残すかを考える
キンマーの撮影では、モデルと背景の距離を自分の好きなように変えられるとは限りません。
撮影エリアが決まっていて、その場所の中で撮ることになるため、背景距離は「自分で作る条件」というより、最初から与えられている条件に近いと思っています。
だから今回は、
この場所では背景までどのくらい距離があるのか
を見てから、焦点距離とF値を考えたいです。
背景まで十分に距離があるエリアなら、F8まで絞っていても、長めの焦点距離を使ったときに背景をどの程度ぼかせるか試してみます。
逆に背景が近い場所では、55mm付近を使って背景を構図の一部として残す撮り方も候補にします。
「背景をぼかしたいからF値を小さくする」と最初から決めるのではなく、
- 背景をどこまで見せたいか
- その場所では背景までどれくらい距離があるか
- どの焦点距離なら欲しい構図になるか
を見たうえで、F値を決める。
今回は、そんな考え方を実際の人物撮影で試してみたいです。
F9.5は比較用に少しだけ試す
前回の撮影では、F9.5で撮った写真の中に、きれいに撮れたと感じるものがありました。
ただ、その理由をF9.5だったからと決めつけるつもりはありません。
焦点距離や背景距離、光、ピント、表情、ポーズなど、ほかの条件が良かった可能性もあります。
今回はF9.5を常用せず、条件に余裕があれば55mm、70mm、100mm、135mm付近で数枚ずつ撮れれば十分です。
前回の写真が良く見えた理由を考えるための、比較材料を少し増やす程度にします。
設定を変えるより、まず撮りたい写真を確保する
今回、撮影中に一番気をつけたいのは、設定の比較を目的にしすぎないことです。
一つのポーズの中で何度か目線を送ってもらえる時間があれば、設定を変更する余裕もある程度あると思います。
ただ、それが実際にうまくできるかどうかは分かりません。
なので撮影中は、
- 表情と目線を見る
- 撮りたい構図を作る
- まずF5.6で必要な写真を確保する
- 余裕があればF8へ変更する
- さらに余裕があればF9.5を試す
という順番で考えます。
F8やF9.5へ変更している間に良い表情を逃しそうなら、その比較はやめます。
今回やりたいのは実験そのものではなく、あくまで人物撮影です。
まず「可愛く撮れた」と思える写真を残す。
そのうえで余裕があれば、これまで実験してきたことを試してみたいと思っています。
今回の撮影で確認したいこと
今回、特に確認したいのは次の5点です。
- 前回よりも表情とシャッタータイミングを意識できるか
- F5.6を基準にすることで、撮影中の設定をシンプルにできるか
- 55mm付近のF8で、背景をどの程度残せるか
- 100mm以上のF8で、背景ボケをどの程度維持できるか
- 設定変更を、実際の人物撮影の中で無理なく行えるか
F9.5や撮影場所ごとの背景条件についても確認しますが、すべてを試すこと自体が目的ではありません。撮影に余裕がある範囲で見ていくつもりです。
結果は次の記事で振り返ります
この記事では、撮影前の計画までを整理しました。
実際にF5.6とF8でどのような違いが出たのか、55mmと100mm以上で背景の見え方がどう変わったのか、F9.5は今回どう見えたのか。
そして何より、前回よりも良い表情を残せたのか。
その結果については、次の記事で実際の撮影を振り返りながら確認する予定です。
撮影実験で覚えたことをそのまま再現するのではなく、それを「推しを可愛く撮る」ための選択肢として使えるのか。
今回はそこを意識して撮ってみます。
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