秋葉原をカメラを持って歩いてみる
2026年8月2日。
EOS Kiss X7を持って、秋葉原の街を歩きながら写真を撮ってきました。
今回は「この場所でこの作品を撮る」といった明確な撮影計画があったわけではありません。
秋葉原駅周辺から街を歩きながら、建物や看板、道路、空など、そのとき気になったものにカメラを向けていくフォトウォークです。
観光地として秋葉原を紹介するというよりは、オタク写真部の課外活動。
普段から目にする街をカメラ越しに見てみたら、自分は何に目が向くのか。
そして、撮った写真をあとから見返したとき、どこがうまくいって、どこを直したいと思うのか。
今回はそんなことを振り返ってみます。
なお、この記事に載せている写真はすべて現像していない撮って出しです。
明るさや色、トリミングまで整えてしまうと、撮影した時点で自分がどこまでできていたのかが分かりにくくなります。
今回はあえてそのままの状態で写真を見て、
「撮影時点で何ができて、何ができなかったのか」
を確認していきます。

最初は秋葉原駅から。
「秋葉原で撮っています」ということが一目で分かるような、駅舎を正面から撮った一枚です。
人がなるべく入らないように、カメラの高さを調整して撮りました。
構図としてはよく見るものですし、自分でも「可もなく不可もなく」という印象。
ただ、今回のフォトウォークのスタート地点を示す写真としては役割を果たしてくれています。
見返して気になったのは明るさでした。
空がかなり明るい一方で、駅舎は少し暗く見えます。
この日は晴天で日差しがかなり強く、街を撮っている間も「明るい空」と「日陰になる建物」の差には何度も悩まされました。
今回の撮影機材
今回使ったのは、
- Canon EOS Kiss X7
- EF-S24mm F2.8 STM
の組み合わせです。
レンズ交換はせず、24mm単焦点一本で歩きました。
EOS Kiss X7はAPS-C機なので、35mm判換算では約38mm相当の画角になります。
極端な広角ではありませんが、街並みとその周囲をある程度まとめて入れられる画角です。
一方でズームはできないので、画面に何を入れるかは自分の立ち位置で調整する必要があります。
また、この日は日差しが非常に強かったため、途中の写真ではF8まで絞っても明るくなりやすく、シャッタースピードを1/1000秒まで上げて露出を調整している写真が多くなりました。
ISO感度はAUTOです。
電車を撮ろうとしたら、周りの情報まで全部入った
秋葉原駅からUDX方面へ向かう途中、駅のホームに停まっている電車が見えました。
せっかくなので撮ってみようと思い、出発する前に急いでシャッターを切ったのがこの写真です。

撮っているときは電車を見ていました。
ところが写真として見返してみると、
- 電車
- 高架
- ビル
- 看板
- 道路
- 横断歩道
- 木
- 手前の柵
と、かなり多くのものが画面に入っています。
その結果、「電車を撮った写真」のはずなのに、どれが主役なのか少し分かりにくくなっていました。
別のカットでは、もう少し電車を大きく入れています。

こちらの方が「電車を撮った」という意図は分かりやすくなりました。
同じ場所から撮っていても、画面の中で被写体がどれくらいの大きさを占めるかによって、主役の分かりやすさはかなり変わります。
秋葉原は看板や建物が多く、少し広く画面を取るだけでいろいろなものが入ってきます。
今回最初に感じたのは、そんな「何を撮る写真なのかを決める難しさ」でした。
好きな「奥へ続く構図」を探していた
一方で、今回の写真を並べてみると、自分が何に目を向けていたのかも少し分かってきます。
それが、奥行きのある構図です。

これはUDX方面へ続く通路。
左下から奥へ伸びている手すりと、カーブして続いていく床を見て撮りました。
こういう「手前から奥へ続いていく」構図はもともと好きです。
珍しい構図ではありませんし、自分でも「ものすごく面白い写真が撮れた」という感覚ではありません。
それでも今回の写真の中では、撮影時に意識していたことが比較的そのまま写真に出た一枚だと思います。
手すりや床の線を追っていくと、自然に画面の奥へ視線が向きます。
電車を撮った写真にも多くの情報が入っていましたが、この写真にも建物や看板、人など、いろいろなものが写っています。
それでも前の写真ほど散らかって見えないのは、画面の中に視線が進む方向があるからなのかもしれません。
今回のフォトウォークでは、このあとも道路や橋など、奥へ続く線を何度も撮っていました。
青空を撮りたい。でも建物は暗くなる
万世橋付近まで歩いたところで気になったのが、ビルの間から見えた青空です。

この日はとにかく空がきれいでした。
そこで左右の建物の間に空を入れて撮ってみました。
空の青さは残りましたが、見返すと建物はかなり暗めです。
晴天の屋外では、空と建物、特に日陰になっている部分との明るさに大きな差があります。
空を明るくしすぎないようにすると建物が暗くなり、建物を明るくしようとすると今度は空が明るくなりすぎる。
今回の撮影では、この明暗差の扱いが何度も気になりました。
ただ、この写真については「青空を撮りたかった」という目的があります。
その意味では、空の青さを残せたこと自体は狙い通りです。
問題は、そこから写真全体をどう仕上げるかなのかもしれません。
今回は撮って出しなのでそのまま掲載していますが、建物の暗さを現像で調整したらどうなるのか。
画面下や周辺をトリミングして情報を整理したら、青空という主役がもっと分かりやすくなるのか。
この写真は、撮影後の仕上げまで含めてもう一度考えてみたい一枚になりました。
さらに同じように空を撮ろうとした一枚がこちら。

こちらは縦構図です。
最初は同じく「ビルの間から見える青空」を撮ろうとしていたのですが、構図を考えているうちに、その下にある道路の奥行きの方にも目が向きました。
縦構図にしたことで、
空
↓
ビル
↓
高架
↓
奥へ続く道路
という流れができています。
その代わり、右側には看板、標識、自転車、人などが集まり、かなり情報量の多い画面になりました。
最初に撮ろうとしていたものから、構図を考えているうちに別のものにも目が向いていく。
こういう変化も、歩きながら撮るフォトウォークの面白いところなのかもしれません。
秋葉原は、どこまで入れるかが難しい
今回撮った中で、秋葉原の情報量を一番分かりやすく感じるのがこの写真です。

左右には大きな看板。
その下にも店舗や小さな看板が並び、道路には車。
奥にも建物や高架があります。
中央の道路を使って奥行きは作れていますが、とにかく画面の中に情報が多い。
秋葉原を歩いていると、この「撮りたいものの周りにも目立つものがたくさんある」という状況が何度もありました。
今回、写真を見返して特に感じたのは、情報量が多いこと自体より、その中で何を主役として見せたいのかを決めることが重要そうだということです。
電車を撮ろうとした写真のように、周囲のものが同じくらい目立てば主役が分かりにくくなる。
一方で、通路の写真のように視線を誘導する線があれば、ある程度情報が多くても整理して見える。
「余計なものを全部消す」だけではなく、どう見せるかを考える必要がありそうです。
比較的うまく整理できたと思う構図
今回、自分では「これが一番お気に入り」という写真があったわけではありません。
ただ、あとから見返したときに、撮影時の意図が比較的分かりやすかった写真はいくつかありました。
その一つが先ほどの通路の写真。
そしてもう一枚がこちらです。

高架下の大きなアーチを使い、その向こうにある道路と建物を撮っています。
アーチそのものが画面の中の枠のようになり、その中を見る構図になりました。
こうして見ると、「何を見る写真なのか」は比較的分かりやすいです。
ただし、右下には車がかなり大きく入っています。
構図そのものを考えるだけでなく、シャッターを切る瞬間に車や人がどこにいるかまで見られれば、もう少し整理できたかもしれません。
ここも、トリミングによってどこまで整えられるのか気になるところです。
ただ、画面の中に大きく入ったものを切れば必ず良くなるとも限りません。
現像で直せることと、撮影時にしか直せないことの違いも考える必要がありそうです。
撮ったあとに「もう少し待てばよかった」と思った写真
秋葉原駅からお茶の水方面へ歩いている途中、鉄道の構造物も撮りました。

緑色の鉄骨と、周囲の現代的な建物の組み合わせが面白いと思って撮った一枚です。
鉄骨自体は大きく撮れています。
ただ、見返してみると少しこじんまりとまとまった印象。
電車が通るタイミングまで待っていれば、もう一つ要素を加えられたかもしれません。
この日はこのあと撮影会へ参加する予定があったため、その場で長く待つことはせず移動しました。
フォトウォークだからといって、毎回理想的なタイミングまで待てるわけではありません。
それでも、
「ここではもう少し待ったら違う写真になったかもしれない」
とあとから気づけたこと自体は、次につながりそうです。
そしてこれは、現像ではどうにもならない部分でもあります。
明るさや色はあとから調整できても、そこにいなかった電車を現像で追加することはできません。
そう考えると、撮影と現像は別々ではなく、どちらで何を決めるのかまで含めて写真を作っていく必要がありそうです。
写真を見返して気づいたこと
今回の写真をまとめて見て、一番意外だったのは、自分が似た構図を何度も撮っていたことです。
道路。
通路。
橋。
手すり。
高架。
形は違っても、手前から奥へ続いているものにかなり目が向いていました。
「奥行きのある構図が好き」という自覚はありましたが、写真をまとめて並べると想像以上です。
これは今後も活かしたいところです。
一方で、その先にもう一つ課題も見えてきました。
奥行きを作ることだけで終わらず、その先に何を見せるのか。
今回の写真では、「線は奥へ続いているけれど、その先に強い主役がない」というカットもありました。
次に同じような構図を撮るときは、
「この線の先に何を置くのか」
まで意識してみたいと思います。
画面の端を見る余裕も持ちたい
もう一つ何度も気になったのが、画面の端です。
今回の写真には、
- 人
- 車
- 標識
- 木
- 街灯
- 自転車
- 柵
など、撮影時にはあまり意識していなかったものが何度か入り込んでいました。
秋葉原のように情報量の多い街では、完全に避けるのは難しいと思います。
ただ、
- 何を主役にするのか決める
- 構図を作る
- シャッターを切る前に画面の四隅を見る
というところまでできれば、もう少し整理できそうです。
人物撮影とはまた違った意味で、街撮りには周囲を見る余裕が必要だと感じました。
一方で、今回の写真を見ていると、
「この端の部分ならトリミングで整理できるのでは?」
と思うものもあります。
撮影時にきちんと整理することが第一。
そのうえで、現像やトリミングを使って完成形へ近づけることも覚えていきたいところです。
次のフォトウォークで意識したいこと
今回の反省を次に持っていくなら、まず意識したいのは次の3つです。
一つ目は、主役を明確にすること。
気になったものを見つけたら、まず「何を撮りたいのか」を自分の中で決めてから構図を作る。
二つ目は、奥行きを作った先まで考えること。
手すりや道路の線だけを見るのではなく、その先に何があると写真としてまとまるのかを考えてみる。
三つ目は、シャッターを切る前に画面の端まで見ること。
人や車を完全に排除する必要はありません。
ただ、意図して入っているのか、たまたま入ってしまったのかは意識したいところです。
さらに今回気になった、青空と建物の明暗差についても、今後の撮影で試してみたいと思います。
撮って終わりではなく、次は現像してみる
今回は、あえて撮って出しの状態で写真を振り返りました。
そのおかげで、
「ここは撮影時点でもう少し考えられた」
という部分がかなり見えてきました。
一方で、
「これは現像したらどう変わるんだろう?」
と思った写真もあります。
特にビルの間から青空を撮った一枚。
空の青さは残せていますが、建物はかなり暗くなりました。
ここから、
- 明るさを調整する
- シャドウを持ち上げる
- ハイライトを整える
- 色を調整する
- トリミングで画面端の情報を整理する
といった作業を加えれば、写真の印象はかなり変わりそうです。
逆に、現像をしても直せない部分もあるはずです。
撮影時の構図や立ち位置。
写っていなかったもの。
シャッターを切ったタイミング。
次回は今回のフォトウォークで撮った写真を実際に現像しながら、
「撮って出しの写真をどこまで作品として仕上げられるのか」
そして、
「現像で直せることと、撮影時に直すべきことは何が違うのか」
を考えてみます。
オタク写真部の課外活動として
今回の秋葉原フォトウォークでは、「これぞ作品」という一枚を撮れた感覚はありませんでした。
それでも写真をまとめて見返してみると、
「自分はこういう構図が好きなんだ」
「ここでは主役が分かりにくくなった」
「この場合はもう少し待ってもよかった」
と、撮っているときには気づかなかったことがいくつも見えてきました。
そして今回は、そこで終わりではありません。
撮って出しの状態を確認したからこそ、今度は現像したときに何が変わるのかも比較できます。
撮影して、見返して、現像して、また次に撮る。
そうやって少しずつ「撮る」と「仕上げる」の両方を覚えていければと思います。
オタク写真部の課外活動、今回は撮影編でした。
次は、この写真たちをLightroomで仕上げてみます。
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